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2006年8月 5日 (土)

夏山の気象(その2)

山岳は7月下旬から8月までが一年中で一番気温が上がり、3000m級の稜線では快適の山歩きができる日が多い。しかし、夏山と言っても夏台風が来る年は、台風が迷走したりすると夏山らしい日がほんの数日の年もある。山の気温は常に天気に結びついており、晴れると朝晩は冷えこむが日中は気温が高く快適である。しかし、曇りや雨の日は気温が低く気温の変化が少ない。これは山の気温の特徴の一つである。

 夏山とは一般に7月から8月を言うが、気温で見ると、白馬山頂(白馬山荘海抜2830m)の観測値で10年間の平均気温が10度以上続く期間の40日間を夏山と定義したい.。この期間は梅雨が明け頃から秋をつげるトウヤクリンドウが満開の8月25日頃の短い期間である。この夏山期間で平均気温が11度以上の日を高温期間といい。この高温期間は7月24日から7月29日、8月1日から6日、8月10日から16日の3回出現しており、統計上の好天で、太平洋高気圧の勢力が強い時である。したがって、夏山の天気は太平洋高気圧の強弱により天気と気温が左右される。特に、7月末は梅雨明け後、高気圧の勢力が衰弱し、悪天と低温になる特異日である。夏山の気温は高いものと思っているが晴れの場合でもせいぜい上がっても15度前後である。日射が強いために暑く感じるが、夜はグーンと気温が下って冷蔵庫の中の温度と同じ6度前後まで下がる。雲雨天の場合は8-10度前後の運動を繰り返すに過ぎない。雨の日は霧につつまれ、風の強い場合が多いので、体感温度は0度近くまで下がってしまうので寒さを感じる。

白馬岳登山の場合は雪渓の上を3時間も歩くので、好天の時でも雪温は0度前後あるので足元ほど気温は低く、半ズボンや運動靴を履いているハイキングスタイルの人は体温を奪われる。夏山でも7月初めや8月の終わりは氷が張り、雪、みぞれ、冷雨もある。夏山と言っても霧や雨に打たれると体感気温が下がって、足が前に出なかったり、精神的に不安となり、ベテランの登山者でも不覚をとってしまう。最近はシルバー登山者が多いので気温には特に注意し、寒さには充分気をつけて登山を行って頂きたい。

続きは、夏山の気象(その3)

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