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2006年10月28日 (土)

暖房の開始日

 信州では11月になると平野部にも初氷の便りが聞かれ、朝晩はこたつやストーブを使用する家が次第に多くなる。そして、11月中半ばを過ぎると木枯らしが吹いて初雪も舞うと官公庁や会社は暖房を始める。

暖房が必要になる時期は地域や生活事情によっても違っているが、気温で言うと日平均気温が8度を下回り、朝方の気温が4度を下がる頃が暖房開始基準温度として扱われている。しかし、気温がどのくらいになると暖房がほしいかは厳密に言うならば各個人によって、また、使用する目的によっても違いが生じる。

暖房の開始期を見る場合、暖房の方法にはいろいろあるので、ここでは一様の目安として官公庁や会社で広く使われている暖房を平均的に見ると。
信州では最も早く暖房をするのは海抜高度が1000m以上の佐久・木曽地方が10月末、そして11月に入ると大町・白馬、飯山の県北部地方や諏訪・木曽地方の海抜700m前後の地方である。
11月中頃は平野部の善光寺平から上田盆地にかけてと、松本平、伊那谷であり、最も遅い地方は11月20日過ぎの飯田地方である。信州は南北に長く、その上海抜高度差が大きいため、暖房開始期のl地域差は約25日もある。

最近の家庭暖房を見ると、昔は火鉢、炭こたつに比べ、エアコンやガス・電気などになり、手軽に用意できることもあって、暖房を開始する時期が早まってきた。また、生活文化の向上に伴って、暖房温度が次第に上昇していることは確かである。

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2006年10月24日 (火)

霜が降りれば良い天気(11月のことわざ)

 晩秋の寒い朝は、うっすらと白く化粧した家の屋根や畑そして植物などが、朝陽にキラキラ光っている光景を良く見かける。初霜は季節の進み具合を示し、また、厳寒の期に入れば、浴室や台所の窓に美しい花模様の霜花が描かれる。山間部の農道や山道にはザックリした霜柱ができて、私達の目を楽しませてくれる季節に入る。さて、霜の季節が長い信州は霜のことわざが数多くあり、少し言葉は違っても殆ど同じ内容である。一般に良く知られるものに、

「霜が降りれば良い天気」

「早朝、霜のないときは雨がある」

・・・霜は、物体の表面温度が0度ぐらいになって,水蒸気や水滴が氷の結晶となりできるものである。だから、夜間が冷えこんだ時、いわゆる日本付近が高気圧下にあって、晴れた日は、霜の現象がおきるのである。

「大霜の三日後は天気が変わる」

「霜折れは曇か雨」 
大霜のあとは天気が急に崩れ、曇か雨になる

 これらは現象と周期性を組合せて考えたものである。晩秋の晴れをもたらす高気圧の周期は3日から4日と言われているので、気象学的にも説明ができる。自然現象から結びつけたことわざは最も適中率が高いことわざである。

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