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2006年11月19日 (日)

障子の破れがうなると雪(11月のことわざ)

 信州の雪の訪れは北アルプスの峰から始まり、しだいに里に降りてくる。信州の平野部の初雪は11月中旬頃からであり、12月に入ると南部地方を残して初雪の舞いも終わるが、年によってかなりの違いもある。その年のクセをつかむのに、その土地のシンボルである高い山や高原に何回も雪が降れば、次は里にも雪がくると言うことを長い統計から生み出したことわざとして、東北信を中心に多くある。

「浅間山に三度雪がくると里にも雪がくる」(佐久・小県)

「高社へ三度雪が降ると村にも雪が来る」(中野・下高井)

 その土地で言われる山は須坂地方では八丁山、上田小県地方では烏帽子岳、南小谷では岩戸山である。ただ、北アルプスのような3000級の高山では当然降る回数が違うので

「西山(北アルプス)に七度で大町は初雪」(大町・北安曇)

 さて、12月も中旬になると冬型の天気が多く、その天気分布は北部方は雪、南部地方はカラカラ天気と全く逆で雪の降り方や原因も違う。ところで、信州の北部地方(長野から大町市を結ぶ線より北の地方)に降る雪は、強い北よりの季節風とともにやってくる。その時は大陸の冷たい高気圧がいつもより著しく発達しており、それだけ寒気が日本付近に流入していることになり、雪の降る量が多くなる。雪と風を結びつけたことわざも多くある。

「戸が鳴ると雪」(須坂・松本)

「障子の破れがうなると雪」(中野・下高井)

「寒夜、山が鳴動するのは雪」(上田・小県)

「冬の北風は雪」(上田・小県)

 気象学的に説明できる観天望気は細かい観察と長い経験からあみだしたものが多く、天気予報と組み合わせて利用すれば非常に参考になる。

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