信州の寒さ
雪と共にこたえるのは寒さである。
日本で最も寒いのは北海道である。信州もそれに劣らず寒い方である。例えば、軽井沢と稚内の厳冬期を比べて見ると、軽井沢の方が約2度も低く、札幌より1度ほど低くなっている。
長野市の年のうち一番寒い時は大寒(1月21日)後前後で、長野県内で一番の寒い記録(最低の極値)をしたところは、南佐久郡川上村の氷点下24.6度である。日本での記録は旭川の氷点下41度、世界では南極のボストーク基地(ロシア)の氷点下88.3度である。同じ気温でも風の強弱でよって体感気温は違ってくるが、1メートルにつき2度くらい低く感じる。
その点、信州は風が弱く、関東のからっ風の強いところに比べて、意外と寒さを感じない。年の内で最高気温が0度に達しない日を真冬日と言う。長野県内のこの日数を見ると東京と東海地方の真冬日のないところは伊那谷の以南にあり、冬でもしのぎやすさを示している。
真冬日の一番少ないところが飯田付近の1日、松本から上田及び善光寺平らのにかけての5日以内と少なくなっている。軽井沢は26日と最も多い。海抜高度に比例して信州の真冬日は増加しているが、県北部は雪の影響があるため日数が多くなっている。今年度はエルニーニョの影響で暖冬がクローズアップされているが、今冬は変動型の寒暖の差が激しいような気がする。
寒さは人間の寿命を短くすることもあり、脳溢血や心臓病、肺炎など冬季に死亡する割合が多くなっている。特に、病気がちの人や老人のいる家庭では、充分注意を払いたいものである。また、冬は災害が目立つため気象情報にも耳をかた向けるつつ、風呂に入る時は室内の温度管理など気をつけるようにしたい。
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