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2007年3月25日 (日)

信州の本格的な春

信濃路の3月春分の彼岸中日は昼と夜の長さが同じになり、この頃から渡り鳥のウグイスやヒバリの初鳴きが聞こえる。4月になると花と新緑の季節で暑くもなく寒くもない人間にとっても快適に過ごせる季節になってくるが、四季の中でも春は意外と気象災害や気象病の発生する割合が多く脅かされる。

さて、春の期間のとりかたにはいろいろあるが、日本の季節区分(日本気候表)によると、春は早春・春・初夏の3つの小季節に分けられる。
早春とは移動性高気圧が日本付近に去来する割合が多くなる2月20日頃から3月末頃まで、は冬の季節風が吹き止む4月1日頃から5月中旬まで、初夏とは夏のような暑さを感ずる5月中旬頃から日本付近に梅雨前線が停滞する前の6月中旬頃までを言う。
一般には3月から5月までの3ヶ月を春と呼んでいる。

ところが信州は地形が複雑の上に南北に長いため、飯田地方でウメの花を咲いているのに信越県境方面は根雪が残っているように春の来る時期がまちまちである。
春の季節の進み具合を教えてくれる一番の目安は、植物の開花や渡り鳥の初見・初鳴きなどがある。
植物は平均気温が5度以上になると、冬眠状況にあった秋蒔きの麦類や冬越しの野菜類をはじめ多くの植物が活動を始め生育する期間を植物期間と言っている。

長野県の植物期間のスタートは伊那谷以南は3月中旬と最も早く、3月下旬に入ると伊那谷・南木曽・松本平・諏訪湖周辺・上田盆地から善光寺平は平年であればスタートする。
そして、4月上旬は山間部をのぞき、殆どの地方が植物期間となり、南の地方ほど早く、標高の高いところは気温が低いため、山間部は日照時間の影響も加わり遅くなっている。
植物期間のスタートが本格的な春の訪れと言われているが、春が最も早く来るところは飯田地方と海抜が1000メートル以上の地方では1ヶ月もの差がある。

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