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2007年7月 7日 (土)

光化学スモックの現状(その4)

拡散する光化学スモック

ところで、光化学と言うのは太陽から放出される光のエネルギーによって起こる光化学反応を言い、空気中に光を吸収散乱する物質が少ない夏山とか海において、紫外線がかなり強いために、日焼けという科学反応が起こる現象もその一つである。
今までにロスアンゼルスや東京で調査・研究された光化学スモックについての概要ををまとめてみた。

  1. 空気中の窒素酸化物(NOx)炭化水素(HC)と酸素(O2)の混合気体に太陽の紫外線が照射されて、大気中で科学反応が行われ、二次的に生成された物質によって大気が汚染される現象である。前述のように自動車排気ガスが光化学スモックの一因であるのは、汚染大気中の窒素酸化物によれば、その60%が自動車排気ガスによると言われている。
  2. その光化学反応によって生成される二次汚染物質オキシダント(Ox)としての主なものはオゾン(O2)や二酸化炭素などがある。
  3. 光化学スモックのインデックスとしてオキシダントの成分の内85~90%がオゾンである。オゾンは自然の状態で存在するが、清浄地域では0.01~0.15ppm程度認められている。しかし、現在の都市では天然のオゾンは存在しない。光化学反応によって生成されるオキシダントは午前11時から午後3時頃がピークを示す場合が多い。場所によっては午後4時から6時頃がピークの濃度を示す。
  4. 光化学スモックの人体への影響としては目に対する刺激があげられるが、ロスアンゼルスであはオキシダント濃度が0.1ppmに達すると、大半の人が目への刺激を訴えており、このほかに一般的な症状としては咳や胸の不愉快、頭痛などが上げられる。
  5. ロスアンゼルスや東京では大気の安定度や風の気象因子がオキシダント濃度に大きな影響を与えている。例えば、通常、気温は高度が増すとともに低下するが、逆に高度が増すとある一定まで温度が上昇する気温逆転現象の時が高濃度が出現しやすいと言う傾向ある。

以上のように「東京型スモックに関する調査研究」は1974年に当時の東京都公害研究所がまとめられた。

 日本の観測点のオキシダント濃度における1時間平均値0.15ppm以上になり、気象条件から汚染が続くと判断される場合、その地方に光化学スモック注意報が発令される。それがはじめて発令された1970年は東京都で7回だけであったが、1973年は21都道府県で328回も発令されている。しかし、1973年をピークに漸減し、1976年からは160回台に減り横ばい状態になっている。また、以前は東京都中心から最近は東京周辺圏や大阪方面に移り、東京都を上回る注意報が発令された。
月別の光化学スモック発令状況を見ると3月から8月が多くそのうち光化学スモックシーズンはとりわけ5月から8月が目立って多くなっている。

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