気象神社物語(9)
気象神社のてるてる坊主「てるてるくん」とは?
てるてる坊主の始まりは?
岩井宏美(帝塚山大学名誉教授/民俗学)によるとてるてる坊主を吊るすのは平安時代に中国から伝わった風習で、「まじない」、「呪術」など庶民に身近な仏教文化とともに入ってきたと考えられます。
中国では「掃晴娘」(そうせいじょう)と呼ばれるほうきを持った女の子の紙製人形を吊るし、晴天を祈ったと言われ、ほうきは福を引き寄せる力があるとされ、女性は男性より霊力が強いと信じられていた。しかし、日本では女の子ではなく僧侶を模した。かつての天気祭りをつかさどったのが、修験者や修行僧を意味する「聖」(日和り:ひじり)だったためと考えられる。
柳田国男氏の著作全集に収められた一文で江戸時代後期の随筆、喜多村著「嬉遊笑覧」(きゆうしょうらん)に「てるてる坊主」が記されている「昔の江戸などでは人形にわざと目を入れず、天気になったら目を描いてやる宣言する例もあった」としている。
願い事がかなえば墨を入れお祭りをするはまさにダルマと同じ発想である。
「てるてる坊主」は以前、地域によっては「てれてれ法師」「てりてり坊主」「日和坊主」など呼ばれていたが、長野県池田町出身の作家浅原六郎氏の童謡「てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ♪」の歌が広がってからはおおむね「てるてる坊主」にそろってきたと言います。
山本宮司によると西日本地方では日和坊主といい、晴天祈願に白い坊主頭の人形を吊す風習とともに、逆に雨乞いの際には黒い坊主頭の人形を吊るす風習があった。
気象神社にも社殿横の絵馬掛け柱に、可愛らしいて「るてる坊主」が飾られている。雨が降り続くと商売にも影響し、天気の回復を気象神社に祈願してくる人が多いと言う。
そこで、気象神社のWebのキャラクターとして「てるてるくん」と名前をつけました。明るく健康で良い天気が続くようにと言うイメージで作成し、まずは携帯のストラップ用に作製しました。
(朝日新聞参照・氷川神社社報第94号より)
名前 | てるてるくん |
生まれた日 | 平成19年 5月10日 |
性別 | 男の子 |
好きなもの | おひさま・青空 |
特技 | ゆらゆらダンス |
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